自分は「何ユーザー」なのか問題
Evernoteの価格プラン改定が発表されてた。
有料プランの値上げもあるけれど、自分の見える範囲での一番の関心事は、無料プランでの『同期できる端末は2台まで』という点のようにみえる。
無料でEvernoteを使っていて、家と会社とスマホとっていう3台インストールしている人だったりすると、これはもうそこそこに死活問題。どれのログアウトするのか、あるいは他のサービスに移行するのか などなど。
そうなのだ。この時点で、「そしたら今度から月額360円かー。」と考える人の割合は、多くないように思うのだ。
多くの人にとってのEvernote、もっというとフリーミアムなサービスへの感覚なんではないだろうか。
今回「うはぁ、Evernote許すまじ!」などと思ってしまうのは『無料だから使うユーザー』だからで、『有料になったら使わないユーザー』ということなんだろう。
そもそも、フリーミアムと呼ばれるモデルが、『無料でたくさんのユーザーを集めて、有料の機能を一部のユーザーが使う』ということなので、ほとんどの人が無料ユーザーというのは当然ではある。
そして、最初から『同期できる端末は2台まで』というので立ち上げておけば、ここにきてマイナス評価みたいなことにならずに済んだかも?というのもある。
登場してきた時はすげぇと思ったフリーミアムなやり方が、『最終兵器なビジネスモデル』ってわけでもなかったのかなぁ〜という気がする。
無料で始めたユーザーの満足度を上げるにはもっと機能をアップするしかないし、無料とはいえ大量の人を集めるには『ここまでやる?!』みたいな機能を最初に用意する必要もあるからだ。
世界の価値観が変わるのが先か、世界の景気がものすごく良くなってみんなのキップが良くなるのが先かわからないけれど、誰もが損せず満足できる仕組みができるといいなぁ。
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
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