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雑記Rogue

書くたび言うことが変わる不思議ダンジョン

内容がよくわからない報道機関の記事にちょいちょい出くわす問題

こういう記事が掲載されてた。

www.itmedia.co.jp

 

読んでみて困惑した。自分のことを棚に上げて言うけれど、内容がぜんぜんわからない。あまりに理解できなかったので、自分のために、何がわからないのかを書き出してみた。

 

 

まず、記事の大見出しと内容があっていないように感じる。 

大見出しで「関係者を驚かせた手口とは」と書いているが、肝心の手口に関しては特に書かれていない。

生徒のアカウントを「何らかの方法で得た」という、これのことを指してるのか?学校の近くで無線LANにつないだことを言ってるのか?

そのあとの段落では、「生徒の成績も"だだ漏れ"」とい書いている。だだ漏れっていうくらいだから、手口っていうほどのものはありませんでしたっていう意味なのか?

これが、この記事でもったいぶって書こうとした主題なのか?

ちなみに記事中では、関係者=教育委委員会・文科省が衝撃を受けたのは、「少年による侵入」に対してだと書いてある。

 

意図通りなのかどうかはおいといて、結果として見出しで釣ってしまっている。

 

 

また、記事の最初で「学校側の管理の甘さ」と書いているが、管理とは何の管理なのかが明確でない。

SEI-Netシステムの管理なのか、校内の無線LANの管理なのか、この記者が想定した「学校側の管理」の内容は、読み進めても明確になっていない。

別の記事で「管理者しか閲覧できないデータのファイルが、生徒でログインした時に触れる場所に配置されていた」というような記述も見かけたので、これのことを指してるのかもしれない。だとしてもそれは「学校側」ではなく「SEI-Net」の作りの問題だろう。

生徒のアカウントが本人以外にも渡ってしまったことを課題と考えているのであれば、生徒に対する指導・教育という意味での管理なのだろう。それであれば「管理」よりも適切な単語がありそうだ。

 

 

同じく記事の最初で、「文科省などが対応を呼びかけている」と書いているが、記事内で文科省が主語の文章は「環境整備の必要性を指摘」のみ。古谷宏県教育長という方のコメントも「窓口を設置して相談に対応したい」と言っているだけで、対応を呼びかけてはいないようだ。「など」って誰だ?

 

 

「全国の先駆けたシステムをやすやす突破」という見出しは、「全国に〜」というべきところを、本文中にある「全国の先駆けになっていた」という言い回しにひきづられた誤字のようだ。

しかし、導入したSEI-Netは県独自のシステムであり、「ICT化」が全国に先立ってるとのことなので、それでもやはり見出しとしておかしい。

 

 

文科省が推進「教育のIT化」……対応に甘さ」という見出しについても、この記者はどの組織の対応を甘いと指摘しているのかわからない。

締めの言葉も「一層の対応が求められそうだ。」と言っているが、誰が誰に対して対応を求めると予想しているのか明確にはしてない。

 

 

細かなところではITとICTという単語をごちゃ混ぜに使っているなど、総じて言葉に対する気遣いが若干薄いように感じる。

 

 

こんな感じで、言葉や単語が指している内容が不明瞭なのだ。登場人物が何をしたのか、未整理なのだ。それなのに、何かを主張するような、刺激的な見出しがつけてある。こういった意味のよくわからない文章で構成された記事を、最近ちょいちょい目にする。

 

 

記事の一読者として、好き勝手に言わせてもらうと

これをどうにかするには、まずは記者自身がその対象に興味を持つことではないだろうか。自分が興味を持つことで、少なくとも文章としてのつじつまの合わないところに気付ける。今は「よくわからないけど、多分こういうことでしょ」というスタンスで書かれているような気がしてならない。

興味がわけば、次に理解が来ると思う。理解できれば、どう書くことで読者にわかりやすく伝えることができるのかという余裕が出てくるように思う。

なんにでも興味を持つというのはとても難しいことではあるが、せめて記事を書く瞬間だけでもなんとか頑張っていただけると、とっても嬉しい。

 

 

ひょっとして「直接書くことができないので、どうか、どうか察してください…」というダイイング・メッセージ的なやつで、わざとわかりにくくなってるのか!?

 

 

描きながら考える力 ~The Doodle Revolution~

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