政府の問題解決方法は何なのか 問題
先日の文科省での再調査を受けて、内閣府で調査した結果が公表された。
記者会見の第一報のためなのか、発言をそのまま時系列で書き起こしているためなのかわからないが、誰の認識なのか何が推測なのかがはっきりしなかった。
そこで、改めて情報を整理してみた。
調査内容
この記事では明確になってなかったが、以下の記事では記述されていた。
【加計学園】内閣府再調査で8種類の文書確認 「総理のご意向」などの発言確認できず - 産経ニュース
・「総理のご意向」などと記された文書の存在について
見つかったもの
・内閣府で、文部科学省が公表した文書のうち、萩生田官房副長官の関与を指摘するメールを含む8種類の文書などが確認された。
内閣府の主張
・文部科学省に対して『官邸の最高レベルが言っている』とか『総理のご意向』などと伝えてない。
・総理から意向などの指示はなかった
・萩生田官房副長官の関与を指摘するメールは、国家戦略特区担当ではない文部科学省から内閣府に出向してきている職員が書いた。
山本地方創生担当大臣の主張
・安倍総理大臣の『スピード感を持って規制改革を断行するように』という発言を、文部科学省が受け止めて書いた。
・メールを書いた職員は『課内で飛び交っている話を聞き、確認しないまま書いた』と話している。
・萩生田官房副長官の関与を指摘するメールを書いた職員は、ある意味で隠れて親元に報告していた。
・私の判断で『獣医学部は存在しない地域に限る』という原案を示した。
・一応調査は尽くした。
今回の問題は「どのような経緯で加計学園に決まったのか」を巡る話だったと思うのだが、日本の政府の問題解決方法は「総理のご意向」というキーワードで文書を探すことという事がわかった。
なお、これによれば山本大臣が『獣医学部は存在しない地域に限る』という条件を足しており、なぜ唐突に個人の判断が加わったのかという疑問が生まれているように感じるが、調査の目的ではないので調べていないのかもしれない。
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